日本政策金融公庫の業務案内

融資業務

日本政策金融公庫は、中小企業者に対して長期20年までの事業資金を直接貸付しています。融資期間が長期で返済計画が立てやすい固定金利が特長です。

利用対象は製造業を中心とした幅広い業種で、1社当たり年間1億円程度を貸付けています。近年はスタートアップ支援など成長分野への融資比率を高めています。

信用保険業務

日本政策金融公庫は、信用保証協会による中小企業者の借入れ等の債務保証について、保険契約を締結しています。これによって無担保・低利融資を可能にし、中小企業の資金調達を支えています。

信用保険の利用は全国で158万社に上り、保険残高は約40兆円となっています。1社当たりの平均保険額は1900万円ですが、7割以上は小規模事業者向けという特徴があります。

証券化支援業務

日本政策金融公庫は、民間金融機関等による中小企業者向けの貸付債権証券化を支援しています。これによって、民間金融機関等は無担保融資の余力が高まるため、中小企業の資金繰りを後押しできます。

これまでに延べ341の金融機関と証券化で連携し、1万8千社超の中小企業に対し、4,439億円の無担保資金供給を支援しています。

まとめ

日本政策金融公庫は、直接融資や信用保険、証券化支援といった多様な手法を用い、中小企業の資金ニーズに対応しています。中堅企業から小規模事業者までを支援しており、中小企業金融の要の役割を果たしています。